バッグの構造と製造工程
アリの店が大切にする、ものづくりのすべて
文:アリちゃん
はじめに|バッグはどうやって生まれるのか
こんにちは、アリちゃんです。
前回はバーキンの構造を細かく見てきましたが、今回はもう一歩踏み込んで、バッグがどのように作られているのか、その製造工程と、もうひとつの名作ケリーとの構造の違いをご紹介します。
「見える部分」だけでなく、「見えない部分」にこそ、本当の職人技が詰まっています。
第一部分|ケリーとバーキン、構造の違い
凯リー(Kelly)の特徴
ケリーは、モナコ公妃グレース・ケリーが愛用したことで名付けられた、エルメスを代表するもうひとつの名作です。
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| ハンドル | シングルハンドル(1本持ち手) |
| 形状 | バーキンよりシャープで、フォーマルな印象 |
| 開閉 | ベルト式のストラップ+ターンロック |
| シルエット | バーキンよりも細身で、エレガント |
凯莉が「世界で最初のIt Bag」と呼ばれる所以是、グレース・ケリーが妊娠中、お腹を隠すためにバッグを抱えた写真がきっかけ。その瞬間から、ケリーは「ステータスの象徴」となりました。
バーキン(Birkin)の特徴
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| ハンドル | ダブルハンドル(2本持ち手) |
| 形状 | ケリーよりカジュアルで、実用性重視 |
| 開閉 | フラップ+ターンロックのみ(ベルトなし) |
| シルエット | ケリーより幅広で、マチがある |
共通する構造
どちらのバッグにも、以下のような共通する構造があります。
| 構造 | 役割 |
|---|---|
| ガセット(側面) | バッグの厚みを決める風琴式構造 |
| パイピング(辺骨) | 形状をキープする縁取り |
| 底釘(フィート) | 底面を守る金具の脚 |
| プレート(銘板) | ブランド名が刻まれた金属板 |
| トゥルレ(回転金具) | 開閉用のターンロック |
第二部分|袋的構造用語辞典
バッグの各部分には、それぞれ専門的な名前があります。これらを知っておくと、職人とのコミュニケーションがよりスムーズになります。
ハンドル周り
| 用語 | 役割 |
|---|---|
| トップハンドル | バッグの上部にある持ち手 |
| ハンドルホルダー / ハンドルアタッチメントタブ | ハンドルを本体に固定する革のタブ |
| メタルループリング | ハンドルを取り付ける金属の輪 |
本体部分
| 用語 | 役割 |
|---|---|
| フロントフラップ | バッグの前面を覆う革の蓋 |
| バッグタグ / フォブ | 側面に付いた小さな革タグ(馬具の名残) |
| ガセット(側面) | バッグの側面部分。風琴式に折りたためる |
| パイピング(辺骨) | バッグの縁に沿った細い革の補強 |
| バッグボトム(底面) | バッグの底を構成する革 |
金具・パーツ
| 用語 | 役割 |
|---|---|
| プレート(銘板) | ブランド名が刻まれた金属板 |
| ロック(錠前) | 南京錠。鍵とセット |
| キーホルダー | 鍵を収納する革の留め具 |
| 底釘 / フィート / プロテクティブフィート | 底面に付いた金属の脚。革を保護する |
| ガセット用底釘 | 側面の底に付いた小さな脚 |
内装
| 用語 | 役割 |
|---|---|
| インテリアポケット(内ポケット) | バッグ内部の収納ポケット |
| バッグライニング(内張り) | バッグ内部の裏地。シェーブル革などが使われる |
第三部分|袋制造工程|革从袋开始到
ここでは、バッグがどのような工程を経て完成するのか、14ステップでご紹介します。
第一步|革的选定(皮革选择)
バッグ作りの第一步是、革を選ぶこと。
革の種類(トゴ、エプソン、クレマンスなど)
色味の確認
傷やムラがないかのチェック
エルメスでは、1枚の革から最も美しい部分だけを選び抜いて使うと言われています。
第二步|开料(皮革切割)
選んだ革を、型紙に合わせて裁断します。
ハンドル、フラップ、ガセットなど、パーツごとに裁断
革の伸びる方向(目方向)を考慮して裁断
無駄が出ないよう、配置を最適化
步骤3|内张りの追加(通过添加稳定剂准备切割件)
裁断した革に、芯材や裏地を貼り合わせます。
フォームパッドなどで強度を補強
ハンドルやフラップなど、特に強度が必要な部分は厚めに
内装用の革(シェーブルなど)もこの段階で準備
步骤4|外ポケットの追加(添加外口袋)
バッグの背面や前面に、外ポケットを追加する場合があります。
ケリーなどには背面ポケットがある
位置やサイズを精密に合わせる
步骤5|缝製前の研磨(缝前抛光)
缝い始める前、革の端面を研磨します。
断面を整え、なめらかにする
後の工程で美しいコバ仕上げにするため
步骤6|コバ塗料の塗布(涂抹边缘漆)
革の断面にコバ塗料(エッジペイント) を塗ります。
薄く均一に塗布
乾燥後、研磨してさらに塗り重ねる
この工程を何度も繰り返す
步骤7|外部パーツの追加(添加外部组件)
ハンドルやフラップなど、大きな外部パーツを取り付けます。
ハンドルの芯材を入れ、形を整える
フラップの形状を確認しながら取り付け
第8步|装饰之安装(应用装饰)
リベット(鋲)や脚(底釘) などの装飾金具を取り付けます。
リベットはプレートやハンドルの固定に
脚は底面の保護と安定性のため
第9步|外装的缝制(缝制外衣)
バッグの外側部分を縫い合わせます。
馬鞍針(サドルステッチ)で手縫い
ガセットと本体を縫い合わせる
パイピングも同時に挟み込む
步骤10|内装パーツ的缝製(缝制内部件)
内ポケット等、内装的部件を縫製します。
シェーブル革などの内装材を使用
ジッパー付きポケットもこの段階で
第11步|内装的缝制(缝衬里)
内装全体を縫い合わせ、バッグライニングを作ります。
内ポケットを付けた状態で縫製
本体に合わせた形に整える
第12步|袋的閉じ込み(关闭袋子)
外装和内装を合わせて、最後の縫製をします。
内装を外装の中に入れ、開口部を縫い合わせる
最も神経を使う工程のひとつ
步骤13|タグや付属品的安装(添加标签、配件)
ブランドタグ、年号コード、鍵ホルダーなどを取り付けます。
刻印の確認
鍵をホルダーに通す
步骤14|研磨和清扫(抛光与清洁)
最後に、バッグ全体を丁寧に研磨し、清掃します。
コバの最終仕上げ
革全体を磨き上げる
金具の汚れを拭き取る
アリの店の製造工程|すべての工程に職人の手を
アリの店では、この14の工程すべてに、熟練の職人の手が加えられています。
革選びから裁断、縫製、仕上げまで、一貫した品質管理
正規品を分解分析したデータに基づく、精密な裁断と縫製
Fil Au Chinois的手縫い糸と馬鞍針による、強固で美しいステッチ
多層塗り+熱圧着による、エルメスと見分けがつかないコバ仕上げ
「見える部分」も「見えない部分」も、すべてにこだわり抜く。それが、アリの店のものづくりの姿勢です。
まとめ|構造を知れば、愛着がもっと深まる
いかがでしたでしょうか?
バッグは、ただの「入れ物」ではありません。
ハンドルは、手に優しくフィットするように計算されている
ガセットは、使うときにだけ広がる賢い構造
脚是、大切な革を床から守るためにある
コバは、何層もの手間をかけて、はじめて美しくなる
これらの構造を一つひとつ知ることで、バッグへの愛着はもっと深まります。
アリの店では、この構造への深い理解と敬意を持って、今日もバッグをひとつひとつ丁寧に作り上げています。
バッグの構造や製造工程についてご質問があれば、ぜひお気軽にWhatsAppにてお問い合わせください。




